熊井の森 夜のいきもの観察会&写真教室
熊井の森 夜のいきもの観察会&写真教室
8月20日(土)「熊井の森 夜のいきもの観察会&写真教室」を開催しました。参加者は5家族、16人。小学生、中学生、大人が夏の夜の冒険を楽しみました。まず、夜のいきものを集めるためにスタッフは4時頃から熊井の森の中にライトトラップをセッティングしました。その後、かわせみハウスにて当日のガイドで、フォトグラファーでもある三森典彰さんからお話を聞きました。観察できるであろういきものの話や写真撮影についても詳しく教えていただきました。この時点でも子どもたちや大人までも好奇心をくすぐられるようなお話ばかりで、子どもたちの質問が殺到し、わくわくしました。まだ明るい6時頃に観察場所に移動しました。
ライトに虫が集まるまでの間、近くの田んぼと小川の周りを散策しました。小学生たちは即席の水遊びもできて大興奮。数メートル歩くのに何十分もかけてじっくり観察。三森さんの知識の多さに驚きます。実は当日は雨。雨脚は少しずつ強くなりましたが、皆さん観察と撮影に夢中で気にしている人はいませんでした。この散策では中学生スタッフが大活躍。三森さんは撮影のレクチャーで大忙しなので、いきもの探しはこの中学生たちに託されました。野生動物なみのシャープな五感で大人の目ではなかなか見つけられない生きものを次々と発見してくれました。
「シュレーゲルアオガエル」「カブトムシ(雌)」「サワガニ」「ホトケドジョウ」、眠っている「シオカラトンボ」や「カラスウリの花」などなど。ミズオオバコも見付けました。これは農薬散布で埼玉ではほとんど見かけることのなくなった絶滅危惧種だそうです。
そうこうしているうちに日が暮れてきました。真っ暗闇の熊井の森へライトをかざして入ります。葉っぱの裏で擬態している昆虫や夕飯の獲物を待つ色々な種類のクモなどを観察し、いよいよライトトラップです。このトラップには2つの明るいライトがセットされました。1つは観察用に張った白い布に向けられ、もう1つは少し離れた隣の森に向かって向けられています。これは隣の森からこちらに虫たちを呼び込むガイドとなる光だそうです。このような虫の習性とトラップの仕組みなども教えてもらいました。ライトの光の周りをぐるぐる昆虫が飛び回り、地上に貼った白い布には裏にも表にも虫がたくさん集まっていました。
みなさん、思ったよりも写真撮影に夢中になっていましたね! 私の経験上ですが、直に目で見るのもいいのですが撮影したものをじっくり拡大したりしてみると、より自然の神秘に触れられます。そのような新しい発見もあったら嬉しいです。
この日に参加者が撮影した写真は、10月8・9・10日開催の「鳩山SATOYAMA写真展」で展示します。ぜひ見に来てください。 (参加者:上野菜穂)
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